戦前戦後を通じて、縦横無尽の活躍ぶりを見せていた横溝正史の多彩な作品群。シリーズ第4弾。短い中に横溝正史のエッセンスが凝縮された表題作、阿部鞠哉名義で書かれた幻想怪奇「舌」など全17篇を収録する。

内容:妖説血屋敷. 面. 身替り花婿. 噴水のほとり. 舌. 三十の顔を持った男. 風見鶏の下で. 音頭流行. ある戦死. 誘蛾燈. 広告面の女. 一週間. 薔薇王. 湖畔. 幽霊騎手. 孔雀屛風. 湖泥. 一九四八年度の課題. 探偵小説の花園. 無題〈「鬼」1号より〉. 当面の問題. だまされ電報. ピンチ・ヒッター