子どもの育ちに絵本がどんなによいものか。子どもにとってよい絵本とはどんな絵本か。大人はどんなふうに子どもに絵本を読んでやればよいか。そんな絵本と子どもに関わることの答えが全部書かれている。しかも、とても深い。著者の長年の実践に裏付けられて。
目次から、「子どもに本を読んでやるとき、その声を通して、物語といっしょに、さまざまのよいものが、子どもの心に流れ込みます」、「すなおに、飾り気なく、そして、できれば心をこめて読んであげてください。それが、一番いい読み方だと思います」、「幼児の時代は、絵でものを考える時代です。だから、絵本が必要になってくるのです」、「絵本は、子どもたちに知識を与え、子どもたちの想像力の働きを支えることによって、子どもたちのうちに、ものごとを絵にする力を養います」、「絵本の評価は、まず虚心に絵を読むことからはじめましょう」、「子どものためのおはなしには、子どもが理解でき、共感できるテーマと題材を選ぶべきです」・・。おすすめの絵本も34冊紹介されている。