書名 |
不幸な認知症幸せな認知症 |
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著者 | 上田 諭∥著 | |
著者典拠 | ||
出版者 | マガジンハウス | |
出版年 | 2014.11 | |
ページ数 | 173p | |
大きさ | 19cm | |
ISBN |
4838727208, 9784838727209
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内容紹介 |
現在、根治治療法もはっきりとした原因も不明の認知症。予備軍を加えて認知症800万人の時代に、「ボケたら終り」ではなく「ボケてもいい」と楽しく暮らすため、幸せな認知症に至る道しるべを示す。
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目次 |
はじめに
第1章 ;認知症になったらどうしようと ;不安に思っているあなたへ。
認知症は治らない脳の病気です。 ;だからといって、無闇に恐れることはありません。 ;まずはどんな病気なのか、きちんと知ることから始めませんか。 ;たとえば「高齢者が長期入院すると認知症になる」 ;というのは正しくありません。 ;遺伝的な要因があるかどうかも、まだわかっていません。
認知症の約7割はアルツハイマー病です。 ;脳が変質してしまう病気ですが、原因は今のところ不明。 ;残念ながら防ぎようがなく、対策を立てるのも難しく、 ;いつ、誰がなってもおかしくありません。 ;だからこそ、受け入れる気持ちを持つほうがいいのです。
家族の顔を見てもわからない、どこにいるのかわからない、 ;徘徊をする、というのは認知症でも重度の人の症状です。 ;最初の兆候から周囲の人がおかしいなと感じるまでに ;普通は半年から1年くらい。 ;そこから重度になるまでに10年から15年かかります。 ;とてもゆっくり進行するのです。 ;すぐに何もわからなくなる、なんてありません。
認知症を診断するツールのひとつである ;改訂長谷川式簡易知能評価スケールは、 ;年齢や簡単な計算、野菜の名前などを尋ねる ;とても簡単なテストです。私は基本的に ;30点満点で27点未満だと認知症の可能性を疑います。
認知症初期の軽度から中等度、重度へ、 ;どのように症状が変わっていくのか ;知っておきましょう。 ;病気についての多くの知識を得ることは、 ;無用な不安感や恐怖心を少なくするのに役立ちます。
ボケたら困る、ボケないようにしよう、と思っていますか? ;ボケたっていいではないですか。 ;認知症は早期発見で治る病気でもなく、予防もできません。 ;90歳になれば6割は認知症です。 ;だったら病気を恐れず、 ;それまで楽しく暮らすほうがいいのではないでしょうか。
認知症は病気なのか、自然な老化現象なのか? ;私はどちらの視点も必要だと考えています。 ;医学研究の場では克服すべき病気と考えても、 ;診療やケアの現場では認知症患者を〝困った人〟にせず、 ;受け入れ、助けていくことが大事なのです。
食べものやアロマセラピー、 ;運動などで認知症を予防しようという ;テレビ番組や雑誌の特集を見かけます。 ;脳を健康にしようという試みは悪くありませんが、 ;残念ながら、認知症の予防になる保証はありません。
認知症かもしれないとご自分で疑いを抱いたら、 ;まずは認知症を診てくれる病院を探してください。 ;どの医師に診てもらうか、 ;その選択権はあなたにあります。 ;納得がいかなければ病院を変えてもいいのです。
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キーワード | 老人性認知症 | |
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