なちかつ
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桜の季節も終わり、熊野の山々はモリモリとした新緑の力を感じる季節になってきました。

まさに「空青し山青し海青し」といったところでしょうか。

これは和歌山県新宮市出身の佐藤春夫の『望郷五月歌』の一説ですが、ほかにも『秋刀魚の歌』といった熊野人の香り漂う作品を遺しています。

以下その『秋刀魚の歌』の一節です。

「さんま、さんま、
そが上に靑き蜜柑の酸(す)をしたたらせて
さんまを食ふはその男がふる里のならひなり」 

 

 『文豪の家』では、そんな佐藤春夫や、佐藤に妻を譲った谷崎潤一郎、「芥川賞をください」と懇願した太宰治など名だたる文豪の作品が生み出された書斎や筆や硯といった道具まで垣間見ることができます。その空間からは、それぞれの作風に通じるものを感じることができます。

 

『おしえてわかやま 方言編』では今ではあまり使われることのない方言から、方言だと気づかず使っていて「これって方言だったんだ!」と新発見するものまで、楽しめる内容となっています。

 

 身近にあってなかなか見直すことの少ない「ふるさと」ちょっとだけ見つめてみませんか?また新しい一面に気が付くかもしれませんよ。

 

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