アマゴ・イワナに魅せられて、渓流釣り一筋40年の釣り師が語る軽妙なエッセイ。釣り師は神戸に住む産科医だが、ルーツは本県日置川上流の山村育ちとのこと。忙しい仕事の合間の休みに、深夜車を飛ばして、和歌山、石川、岐阜などの渓へ通ったようだ。目当ての渓へ一番乗りをし、夜明けを待って渓流を釣り上がる。歩いて登って、丸一日の釣行だ。しかし、人里離れた深山の渓流でたったひとり、心細くないのだろうか。変わりやすい天候や、熊、蛇、犬との遭遇など危険な目にあったことも書かれているが、それをはるかに超えて自然の中での渓流釣りの喜びが語られている。
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- 作成者:NCL編集部
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子どもの育ちに絵本がどんなによいものか。子どもにとってよい絵本とはどんな絵本か。大人はどんなふうに子どもに絵本を読んでやればよいか。そんな絵本と子どもに関わることの答えが全部書かれている。しかも、とても深い。著者の長年の実践に裏付けられて。
目次から、「子どもに本を読んでやるとき、その声を通して、物語といっしょに、さまざまのよいものが、子どもの心に流れ込みます」、「すなおに、飾り気なく、そして、できれば心をこめて読んであげてください。それが、一番いい読み方だと思います」、「幼児の時代は、絵でものを考える時代です。だから、絵本が必要になってくるのです」、「絵本は、子どもたちに知識を与え、子どもたちの想像力の働きを支えることによって、子どもたちのうちに、ものごとを絵にする力を養います」、「絵本の評価は、まず虚心に絵を読むことからはじめましょう」、「子どものためのおはなしには、子どもが理解でき、共感できるテーマと題材を選ぶべきです」・・。おすすめの絵本も34冊紹介されている。
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その年の夏、アンナと姉弟のように育ってきたダニエルとルーカスのママががんで死んだ。どんなに悲しくても、どんなに神様にお願いしても、人の力ではどうすることもできないことがある。まわりの子どもたちから心ない言葉を浴びせられて三人は深く傷つく。神様を信じられなくなったダニエルは、川の主のように巨大なあの川かますをつかまえたら僕のママも元気になると言い出した。小魚さえつかめないダニエルだったが・・。受け入れがたい、しかし逃げることも、どうすることもできない現実に対して、必死にそれをのりこえようとする少年と少女の心が描かれている。ひとりでは耐えられないようなことでも、友だちと支えあえば耐えられるかもしれない。アンナが子どもでいられなくなったその夏の思い出。
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