なちかつ
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「還暦ぐらいでジジイの箱に蹴り込まれてたまるか」、かつての悪ガキ三人組が自警団を結成して町内の悪を懲らしめる痛快娯楽小説。剣道の達人キヨ、柔道家で居酒屋亭主のシゲ、機械に詳しい頭脳派のノリ。キヨの孫、ノリの娘の高校生コンビも活躍して事件を次々と解決していく。コミカルな設定のわりには、おっさんたちが立ち向かう悪事は結婚詐欺、悪徳商法、強姦、動物虐待などかなりどぎつい。三匹のおっさんはさておき、情けない大人たちを尻目に、高校生コンビの行動や言葉の端々にまっとうな生き方が描かれているような。
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- 作成者:NCL編集部
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絵本編集者による昔話絵本や子どものための本についての論考。著者の豊富な経験と知識に裏づけられた考えは非常に深い。そもそも昔話は人びとのどんな暮らしぶりの中から生まれ、どのように伝えられてきたか。その昔話の本質的なものを絵本が受け継げるのか。そのために昔話の絵本表現はどうあるべきか。子どもの育ちに何が必要であって、絵本はどんな貢献ができるか。などについて、いくつかの絵本作品を詳細に読み解きながら述べる。また、「“ゆるぎない世界”をもった絵本表現」と題して、何人かのすぐれた絵本作家の仕事を紹介している。
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- 作成者:NCL編集部
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岩合さんの写真には、生きている動物の表情や動きが見事にとらえられている。どうしてこんな写真が撮れるのだろう。一番の理由は動物との距離だ。相手が猛獣であろうとなんであろうと、動物に警戒心を持たれなくなるまで、時間を惜しまず少しずつ近づいていく。そして同じ目の高さで撮影するのだそうだ。氏の仕事には、「ヒトとしての視点や考え方を取り払って、自然のなかで生き生きと暮らす野生動物のあるがままの姿を見ようよ」という信念がある。そういう姿勢で動物や自然に接してこそ、真の自然保護につながる。
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